今日からフルメンバーでの幼稚園が始まりました。今年の年少さんは、２日目だというのにホールではとっても落ち着いていて、入園式の日の賑やかさが遠い過去であるかのようです。始業式での園長の話も、子ども達の様子を見ながら延ばしたり縮めたりするのですが、今回は「すこし長め」として、司会の先生が「具体的にすこし肉付けする」というリレーでのお話となりました。みんな聞くことができて良かった！そして「みんなが幼稚園に来ると、先生は嬉しい気持ちになりますよ」ということをしっかりと言えて良かったです。

　続く「はなまつり」でも同様に、子どもの様子を探りながら話していくのですが、「結構いけそう！」と思って「天上天下唯我独尊」に触れました。

世界はとても広いけれど、貴方という人はたった１人しかいない。だから貴重で大切な存在なのですよ。

天上天下唯我独尊　の解釈のひとつ

　そうしたら、ある子が待っていられないかのように立ち上がって言いました。「僕も同じなんだね。僕も１人しかいないもんね。」その通りです。みんな１人１人ひとしく尊いのです。

　この理解が、「自分を諦めない」「自分を守る」「自分を信じる」そして「この人もまた、世界にたった１人なんだ」と誰かを思える人になりますように。
　仏教の幼稚園ではみな「はなまつり」から年度が始まります。そこでこのような「人生観・人間観」を打ち出せるのは、とても有り難い事です。そんな尊い子ども達を預かり育てていく私たち、改めて頑張ろうと思うのです。