学校法人明照学園
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正解のない問い

正解のない問い

2022/09/06

 いよいよ幼稚園の2学期も始まりますが、夏休みの最後に「対話型絵画鑑賞会」を行いました。こちら、年初に案内は見ていたのですが、なかなか実現することができずに漸く今になって開催することができました。
 その間、園長は個人的に体験会に参加し、その勢いで「コーチ養成講座」まで参加し、その勢いで「預かり保育でやってみる」ところまで行ってしまいました(預かり保育担当の先生方、時間を下さってありがとう!)。いわば教育実習の「部分実習」だったのですが、現場で子ども達の反応も見て、さらに学ばせてもらいました。

 これについては、今後様々に幼稚園へ取り入れていこうと考えていますが、「正解のない問い」を問い続ける活動であるところに、最大の意味を感じます(「正解のなさ、とは何か」も問えますが今は放置します)。
 一言で言えば、この「正解のない問い」こそ人間が取り組むべきもので、「正解のある問い」はさっさとAIに聞いてしまいましょう、という世の中がきっと来ると思うのです。「アメリカのテストでは、計算機持ち込みが当たり前」と聞き、違和感は持ちつつも、なるほどと思ったことを思い出します。
 ところが、私も含め従来の教育では「正解のあるもの」ばかりを扱ってきました。「憲法の議論は様々な見解があるので扱いません」というのも通底した話です。…おっと、話がずれてしまいました。
 今回参加された…特に大人の方で、物足りなさを感じた方がいらっしゃると思いますが、それは恐らく「正解とも間違いとも言われなかった」ところにあるのではないでしょうか(私自身はずっと持っている感覚です)。でも、人生の問題というのは殆んどが「正解とも間違いとも分からないままで生きていく」ものです。機械などの発達のお陰で昔より多少は確実性の高い世の中になっているかも知れませんが、本質的に「無常」なのが世の中です。そんな中で、せめて「自分なりの精一杯の考えを、精一杯表現して、受け取ってもらう」ことはとてもとても大切なことだと思います。

 具体的な頻度とか内容はまだ明確ではありませんが、こういった活動を2学期から行っていきたいと考えています。私自身、こんなに確信を持っているのは久しぶりです。どうぞお楽しみに。

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明照幼稚園
住所: 東京都文京区小石川4-12-8
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