くまあるき
2022/06/03
今日は年少組と年長組がともに「くまあるき」をしている姿を見て、3年間の成長はやっぱり大きいなと感じました。
これは某小学校の入学試験でも例年でるとか言われるのですが、確かにウチへこの運動を持ち込んだのは、くだんの小学校で教えていらっしゃった先生でした。「この運動をしている子を見れば、その発達はだいたい分かる」と言われることもあるらしく、確かに様々な要素が含まれていると感じます。
まずは「腕で体の半身を支える」ということ。ハイハイでも同じ要素はあるのですが、重心が前になっている分、より力が必要です。そして、「手足が協調して動くことで進んでいく」ということ。「早く」という要素が入ることで高度な協調が求められます。バランスを取ることにおいては二本足歩行の方が難しいのですが、経験量としては圧倒的に多いので脳も慣れているでしょう。くまあるきは腕を「バランスをとる」だけでなく積極的に使っているところがポイントでしょう。集団の中で行うことを考えると「前の子にぶつからない」注意力や調整力も求められます。待つのか追い越すのか。曲がるのも意外と難しかったりします。さらにさらに、「抜かれてしまった・転んでしまった」というネガティブが起きたときにどうするか。いつだったか「受験の時、早くは走れなかったけれど一生懸命応援していた子が合格した」とかいう伝説もありましたが、そういった態度(行動パターン)を見ることもできます。
幼稚園では受験対策としてくまあるきをしている訳ではありませんが、実際いま挙げたことの成長を促すことを意図して行っています。はるか昔、私たちの祖先がお猿さんであったころは、木登りしたりお母さんにしがみつくために、つまり生き延びるために腕の力は発達していたはずです。今の環境は違いますが、生物史からしても「腕の力や器用さをつける」ことは、幼児期に意味あることだと考えています。
このほかにも、「腕で体重を支える」活動はいくつかあります(跳び箱など)。年少さんの「くまあるき」は卒園間近の「台上前転」につながっているのです。
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明照幼稚園
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