今日は体操参観を行い…行えました。コロナの新規確認は未だ１万人を下回らず、子ども達はワクチン接種を行っていない中ではあります。でも、そんな状況下であっても、「参観してもらう」というのは大切な価値があると考えています。「感染対策をしっかりやっていきます」と言っても、「幼稚園として必要な価値を提供しながら」であることは外せません。「人との交流によって感染が起こるのだから、人との交りを断てばよい」つまり休園を重ねるという選択肢はありますが、余りにも後ろ向きな対応と感じます。

　体操の先生としても、かなり多くの会場で開催しているので、それら経験からの学びは蓄積されているようです。活動の仕方や内容の変更・都度の器具の消毒などさまざまな対策を行いつつの参観となりました。規模も通常の半分として参観者も半分。歓談も控えてくださっていました。その中で、思わず声や拍手のあがるシーンに出会うことができました。
　年長の最終回ということは、幼稚園３年間の集大成です。年少時「並んで歩くこと・じぶんの場所に戻ること」から始まる幼稚園の体操ですが、ここに来てクラス全体での＝一人ひとりの集中力が試される「大縄跳び１００回連続」に挑戦するのです。参観いただいた方・中継でご覧いただいた方はご存知と思いますが、一発で達成することができたのです！
　中々想像できない姿であろうとは思います。世の中では、達成されることが稀なことかも知れません。２４人の子ども達が、大縄をひっかかることなく跳ぶ。お母さん達が見ている前で。色んな意味でハードルの高い活動でしょう。しかし、例年それを掲げ、みんなで努力して達成していく。私の娘の学年では、参観で達成できずにみんな悔しくて卒園式直前までトライしていました…そして、成し遂げて卒園していきました。

「この子たちは、こんなに素晴らしいことを達成したのです。素晴らしいお子さんたちです。」そのメッセージを伝えられたのではないかと考えています。そういった「子どもへの信頼感を育てていく」というのも、私たちの役割かも知れません。