学校法人明照学園
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年度末に、涅槃。

年度末に、涅槃。

2020/02/13

 今日は、園内の「ねはん会」を行いました。お釈迦様のお亡くなりを記念した日で、正しくは2月15日です。
 内容については、だいぶ安定しました。「師とか導いてくれる方とは、いずれ別れるのが普通のことだけれど、受けた教えを自らに灯して、自分の力で生きていくことが大切ですよ」ということを伝えたい行事として、私は捉えています。子ども達にとっては「皆も、いずれは歳をとって、お爺ちゃん・お婆ちゃんになるんだよ」という話の所で「きゃー!えぇー!」と盛り上がっておりましたが。
 感心したことが2つあります。1つは、子ども達の切り替えが、とても早くなったこと。驚いてザワザワしても、話が続くとサーッと聞く耳を立ててくれます。「世界の涅槃像」といったスライドも用意したのですが、その大きさや特徴に気づき、面白がっているようでした。
 もう1つは、子ども達なりにいろいろ考えながら聞いてくれたことです。終わったあと、年中組の先生から「園長先生、子ども達からいくつか質問があるのですが…」と言われ、クラスへ行ってみました。涅槃会の振り返りをしながら「どうして女の子は髪の毛を売っちゃったの?(貧者の一灯)」、「どうして亡くなった姿は目を閉じているの?」「お釈迦様、亡くなったあとはどうなったの?」など、聞かれました。「天国へ行くんだよ」など、子ども達の思いも出るなか、「仏さまになったんだよ」とお話しました。
 さて、今日の司会の先生も良かったです。「良いことも、悪いことも積もると大きな力になるよ」ということを話してくれました。「嘘をつくと、少し自分が苦しくなるでしょう。私も嘘をついたことがあるから分かります。それで切り抜けちゃうと、だんだん積もっていくようになります。すると、大きな苦しみに繋がるのです」おお、その通り。「それで切り抜けた」という結果が、つぎの嘘を呼び込んでしまうのです。そして。「逆もありますね。朝の挨拶をするとか、ほんの短い時間の、少しの事に見えるかも知れないけれど、繰り返していくと幸せに繋がるって感じますよ」。素晴らしいことです。
 涅槃会は、「お釈迦様とお別れする。その後は自分で判断して、自分で行動して、責任を取る」というのが意義と捉えています。年度末にそんな話ができるのは、有り難いことです。

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