このところ、子ども達が「自分達より大きな学年へ見に行く」という動きがありました。「自分より大きな」というのは「将来の自分の姿」という意味でもあります。
　ひと組は、「たんぽぽー年少組」という動きです。たんぽぽさんが「いつ、どの組を見に行くか？」というのは、実はいろんな試行錯誤がありまして、今年はこのような形で行った訳です。

　話を聞いた時点では各々「何だか楽しみ！」だったものの、イザご対面となると、若干の緊張もあったようです。しかし、双方ちゃんと「演し物」を準備していたこともあり、「戸惑って何もできない…」という状況ではありませんでした。
　たんぽぽさんから見れば、「４月からはこのお部屋になるんだよ、どんな物があるのか見せて貰おうね」ということで、その声を受けて、年少さんが一生懸命「これが引き出しだよ。クレヨンとかきちんと入っているんだ」と見せてくれました。「自分に向けて」の話ではなくとも、自分なりに考えて行動したのですね。その後、お互い歌とお遊戯を披露して、双方何となく満足して帰りました。

　もうひと組は、「年中組ー年長組」で、朝の会を見に行ったのでした。
　年長組の朝の会では「お当番ニュース」があり、「自分一人で」発表し、質問を受けます。なかなか高いハードルとは思いますが、月に２回はまわってくるもの。そのうちに発表も質問も洗練されます。
　年中組にとって見れば、ほぼ一年間続けて成熟した「お当番ニュース」を見た訳ですから、とても刺激になったことでしょう。「来年は私達があれをやるんだ」というイメージを持てたことが期待されます。
　入園と卒園があるということは、自分の立ち位置がどんどん変化していくということでもあります。その多彩な経験が、子ども達の豊かな学びと成長に繋がると思います。