これは、教育の基本的な姿勢ですね、「できることは自分で」。しかしこれ、「いったい、どこまでができるだろうか？」という問題を常にはらんでいると思います。「新しいことは、大概が楽しいこと」である子ども達にとっては、なるべく「新しいこと」をさせてあげたいと考えるのです。
　今年の年長さん、「七五三の製作で、野菜はんこをしよう」と考えたのですね。「さて、そのための準備は…」というところで、改めて考えたのでしょう。「どこまで、子ども達ができるだろうか？」と。そして活動を細かく見ていくと、「野菜を手に入れる」を、大人達の仕事から子ども達に託すことにしたのです。
　「近所の八百屋さんへ行きたいのですが」「どうしたの？」ということで、そういった話を聞きました。
　「それはいいね、ぜひ行ってらっしゃい」ということで、写真のような「おかいもの」体験となりました。

　近所なので、既に行ったことのある子も多かったと思います。お買い物中のお母さんにも会いました。でも、自分たちで野菜を選び、レジで（自動レジでしたが）お金を払い、ちゃんと自分達で運んで幼稚園まで戻りました。
　そうです、「子ども達ができること」は、たいがい大人が考えるように多いようです。あるいは（短時間ならできる）ことは。それを楽しいと感じてくれる、「大人に感謝された」となれば（行動の）強化にも繋がるでしょう。「お手伝い」で「大人と同じ事」ができるのは誇らしいことです。何年後かに「遊んでばっかりいないで…」と言わないためにも、時々「お手伝い、お願いね／ありがとうね」をしておくのは、とても良いと思います。
そうそう、店頭にあったダンボールも、たくさん入手しました。おかいものごっこで、また使えることでしょう。行き帰りの交通マナーも、とても良かったですよ。