秋を見つけられる
2016/11/15
昨日はお御堂参りで「カッパのくれた宝物」を演じました。ご想像通り、東北の話です。「どこかで聞いたような」要素も入っているのですが、子ども達にとって、カッパが「少し身近で憎めない奴」に映ったのではないかと思います。
そのストーリーに絡ませて、「できることなら自分で始末」「動物をいじめない」「嘘をついても見抜かれる」「トンビはどう鳴くか(ピーヒョロロ)」等の要素を盛り込みました。子ども達にとって、どこが「引っかかる」かは分かりません(一人ずつ違いますし)けれど、こちらの願いとしては結構山盛りでした。カッパの台詞「だって、私達は馬のお尻が大好きなんです〜」だけでなく、どこかが。
さて、その後子ども達はちらちらと秋を見つけながら戻ったようです。寒くなってきて木々や植物の姿が変わってきました。人間は「少しずつの変化には気付きにくい(変化盲の一つ?)」ようですから、こうして「たまに、見てみる」というのは変化に気付きやすい環境作りだろうと思います。柿の実や葉に、ツワブキの花。ハッサクもだいぶ大きくなりました。
そんな中、年長さんのあるクラスは、池の鯉にえさをやりにいきました。どんどん集まってくる鯉を触ってみたいと手を伸ばす子も。後ろから見ているとヒヤヒヤするのですが、「落ちたら拾う、落ちてから拾う」と念じつつ見守りました。
そう言えば、ある先生の記録で、「最近、子どもが”自分でやる!”という場面が増えました。今日はつい子どもを手伝おうと手を出してしまったのですが、”自分で”と制されてしまいました。私が普段言っているからですね」とありました。「自分でやろうね」に即反応・対応できるのは素晴らしいことです。しかし、「即」が本質ではありません。こちらとしては、言い続け、「いつか自分からやれるようになる」ことを待つスタンスです。自発性ということですね。
ともあれ、状況から何を読み取るか。「秋の要素」をたくさん見つけられるとか、「これは自分でできることだ」とか、そういう「目」を育てたいものです。
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