広がる世界
2016/09/09
それって、確かプラ○ールの宣伝みたいな文句ですが、年長さんの積み木とプラレールの姿です。これって、私が子どもの頃からあるのですから、もう40年は確実に…今調べたら、1959年からですって!もう60年近いのですね。最初は電動ではなく、今で言う「電池の切れた状態」で、手で動かすものだったようですが…驚くべきはレールのシステムが変わっていない(ようである)こと。恐らく現在売られている車両を、当時のレールで遊ぶ事もできるのでしょうね。この「歴史」、一見の価値ありです。
翻って、現在の「おもちゃ」プラットフォームの、何と短命なことか。今はやりのポケモンGoも、最初の「任天堂ゲームボーイ」で遊ぶ事はできません。あの頃一生懸命育てたポケモン、今はうち捨てられているしかないのでしょう。
また、電子データで保存されているということは、一瞬にして失ったり書き換えられたりする可能性がある訳です。心血注いで育てたけれど、機種変更して別の機械でデータだけ引き継がれる…バーチャルです。うん、「バーチャルである」とさえ言われなくなりました。それがデフォルトになったから。
そんな現代にあって、「現物で遊ぶ」ことはやっぱり非常に大切だと思うのです。画面に再現された物は、ほぼ全てが「リアルな物事の一面を切り取り、貧弱に再構成した物」に過ぎないのですから。積み木のほんの少しのズレが大きくなって倒壊したり、坂を登れなくなった列車が、休ませると登れるようになったり。デジタル化することで切り捨てられていること、とっても多いと思います。何度も積み木タワーを建てては、隣の子がドタバタ歩いて倒される。「努力は報われないこともある」その理不尽さは、デジタルでは学べません。デジタルは理論の世界ですから。
理論というのは言葉で組み立てられます。つまり、言葉で捉えられないことはそもそも扱えません。言葉の発達が充分でないが故に、今のうちにそういった世界に触れておくことは、将来の人生を豊かにするように思えてなりません。
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