今日は、年少さんがクレヨンの活動で、「おおなみ・こなみ」を描いていました。クレヨンって、いまご家庭ではどのくらい使っているのかしら。昔読んだ育児雑誌では、「壁紙クリーナー！お子さんが落書きしても大丈夫！」等と宣伝していました(大丈夫じゃありませんよ、ね？）が、そもそも「家ではクレヨンを使わない」子もいるのではないかしら。
　そんな事を思ったのは、持ち方とか筆圧とかが心許ない子を見かけたからです。３歳児の作品に芸術を見いだすことはできると思いますけれど、同時に「表現する力」…物理的な部分で…も育てていかなければならないと思います。子ども達は思い思いに色を変え形をかえて好きに描いていったのですが、先生は、その周辺の環境にも目を配っていました。「どんな姿勢で描いているか」「クレヨンの持ち方・セットの使い方」「周りの子との関係…」。視点はたくさんあります。「わぁーすごいわね、大きな波がたくさんね」「音が聞こえてくるみたいね」と言いながら、今後の活動のためのアセスメント(事前調査）も進めていたようです。
　最後まで見ていたのではありませんが、自分なりに「できた！」と思って先生に見てもらい、認められる。「またやりたい・もっとやりたい」と思って終了すればオッケーです、子どもの視点では。一方、大人としては…子ども達が帰ったあと、提出物を見ながら、思いを巡らせるようです。一人一人の姿もそうですし、「クラスとしての育ちはいま、どこにあるのだろうか」とか、「この作品はどうやって飾ろうか？」とか。振り返りと準備が毎日行われます。
　タイトル？ふと、「ああ、年少組全員分をタイルに並べてみたら、海になるかも」と思ったものですから、つい。