学校法人明照学園
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勤労…確かな道

勤労…確かな道

2016/05/12

「イラストボックス」より

「イラストボックス」より


 今日は木曜日ですけれどお御堂参り。今週は「母の日の集い」を月曜日に移動したための措置です。
 子ども達も、だいぶお御堂参りに慣れてきたようで(ファンです、といってくれる年少組男児もいるそうです)、そろそろ自由に話を選べるかな?と思って、今日は「小槌の柄」というお話にしました。「小槌」は絵を見せましたが、「傳通院の近くに、大黒天ってあるけれど、知ってる?」に「ハーイ」と答えた子も多数。ぜひ見に行ってあげて下さい。
 それはともかく、筋としては何とも日本的ベーシックな「勤労をすすめる」お話でした。いつ頃が発祥なのか分かりませんが、「大黒様が出てきて会話する」とか「柄が折れちゃってる」とか、近世の成立とは思うのですがとにかく「神様が人間ぽい所は、日本昔話らしいなぁ」と感じました。
 あらすじについては、お子さんにお聞きになるか
リンク先でお確かめ頂きたいのですが、なかなか味わい深いものがあります。

1)若者は本来、怠け者である。
2)富を得たいという動機で、寝るのをやめた。
3)大黒さんの所まで歩いて行く「面倒」もいとわない。
4)大黒さんの話を信頼している。
5)「富を得たい」の動機が、具体的な「労働」へ具体化していく。
6)具体的な労働により、具体的な富を得る。
7)自分の力で富を得たので、打出の小槌は不要だと思う。

 村の人々は、彼に「起きなさい・やりなさい・働きなさい」と口酸っぱく言ったりしないのです。恐らく既にやり尽くしているのです。それでも動かなかった彼が「楽して富が手に入る」というウマイ話に釣られて起きだす。
 それから大黒様もイカしています。神様なのに、打出の小槌が壊れている。神様なのに!それじゃ何の仕事もできないじゃん!と突っ込みたくなります(子どもでも)。
 で、「おまえの行動いかんで打出の小槌が直るかも。おまえの力で」ってんで張り切るわけですね、若者。そうして働いて、大黒様の求めが満たされる時には、すでに若者自身が富を手に入れていた。
 いやー素晴らしいです。「大黒様(か村人…大黒様の使いです)」をお母さん・「若者」を子どもに置き換えると、見事に子育ての話になるじゃありませんか。「どんな時に子どもが主体的になるか」、その一例だった訳ですね。

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