学校法人明照学園
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本番かつ準備

本番かつ準備

2016/05/06

kumaaru2016
 今日は全学年それぞれ体操です。5月号の園だよりにも載っている写真ですが、これ「くま歩き」と呼ばれています。実はこの言葉、小学校受験界ではよくヒットする言葉なのですが、実際のところ、子どもの運動発達において欠かせない動きだと感じています。
 そもそも、幼稚園でご指導頂いていた古屋三郎先生は、筑波大学付属小学校で長く教鞭を執られ、「小学生の体力低下は幼稚園から」と幼稚園の指導に入り(改めて幼稚園教諭の資格も取得されたそうです)、「幼稚園の指導は幼稚園教諭の育成から」ということで教員養成学校の先生までされた方です。明照幼稚園にお越しになったのは平成の初め頃でしたか…とにかくオッカナイ感じの先生で、体操参観では保護者までピーンと張り詰めた空気を作り出す方でした。
 「現代は家が狭いから、ハイハイとしてもすぐ掴まれる物があり、すぐ立ってしまう。動物として前足、つまり手の力で充分に身体を支える体験に乏しいまま立ってしまうのはよくない」ということで導入された…と記憶しています。
 そうなのです。ハイハイと比べ、手にかかる体重がかなり大きいのです。そのことで前転はもとより鉄棒、逆立ち、身体のバランスを取ること、そして何より転倒しそうなときに手をつくことで身体を守る力を得るというのが目的のことです。私が頂いた著書では、「3歳児」の課題として「手足歩き・手足走り」として紹介されていました。
 そんな訳で、「ハイハイの次」にやることですから、幼稚園では3歳児の今の時期から取り組んでいるのです。そして同時に。

 列を作って活動して、列に戻る

 という活動でもあります。これは走ったりスキップしたりも同様の、集団としての行動です。ホールは一カ所で、全学年が同じ曜日に体操を行います。つまり、時間内での効率を上げなければなりません。よく「小学校の体育の時間、50分あるけれども、実際に子どもが全力で動いているのは5分程度」と言われますが、その点についても非常に憂慮されておりました。限りのある時間だからこそ、整然と合理的に動く術を身に付ける。一つ一つの技を進めながら、同時に社会性の育ちを準備しているのです。

sasaeru2016 ちなみに、現在指導いただいている「ラックスポーツ」は、古屋先生に共感した先生が、その指導を受け継ぎつつ常にアップデートを重ねて運営している会社です。初めて課外の紹介ビデオを見た時には、その正確な受け継ぎ方に驚いた程です。その後の子ども達の変化に連れてチューニングしている部分や、新しい曲なども沢山作ってきていますが、その精神はしっかり受け継がれていると感じています。

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明照幼稚園
住所: 東京都文京区小石川4-12-8
電話番号① : 03-3815-0166
電話番号② : 03-3811-1306


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