学校法人明照学園
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幸あれかしと

幸あれかしと

2016/03/03

haneda201602
 古文の時間ではありませんが…「幸い」+「あり」+「かし」で、「幸いがありますように」、是非そうなってほしいという言葉です。
 昨日は年長組さんの謝恩会があり、職員一同ご招待をいただきました。この時期何かにつけて「進級・卒園・○○」…と、移り変わりを意識することばかりです。しかし、強烈に「ああ、この子達はもう我々の手を離れるんだな…」と感じるのは、この謝恩会です。先日思い立って羽田空港へ飛行機を見に行ったのですが、子ども達も「既に燃料補給を終え、地上と切り離されて、自ら飛び立つ滑走路へ向かう」に近い状況だなぁ、と。
 子ども達の部屋を普段廻っているときは、後ろから見ていることが殆どですが、改めて正面から受け止めると、凄い迫力で歌ってくれました。本番に強い子ども達、力と表現を両方持っているなと感じました。「面白いと感じた事、ワクワクすることに一直線。好奇心旺盛」とお話しましたが、こういった心情は、年を重ねていくとすり減らしていく事があるのです。つまり、「勉強しなさい」によって…。もちろんそれは正しいことなのですが、最後「子どもの好奇心を去勢してしまう」ことは絶対に避けなければなりません。「徹底的に」がもてはやされる世の中ですが、これは全てに通じることではありません。むしろ、殆どのことは「いい塩梅に」です。「それぞれの色や個性があって、多様性があって、全体が成り立っている。あたかも虹のように」なのです。「多様性」は生き物の基本的な戦略です。単一性は機械の発想。中学校でも学びました。
 ともかく、彼らを見ていて、自然と「幸あれかし、幸あれかし」という言葉が浮かびました(宗教がかっていますね)。直接何かを指導することは、もう滅多にできないけれど、離れていても、目の前にいなくても、祈り続ける。そんな関係になっていく事を、感じたのでした。ご準備くださったお母様方、本当にありがとうございました。幼稚園での「お互いむき身で」作ってきた関係を、どうぞこれからも時折、思い出してあげて下さいね。

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明照幼稚園
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