幅が広がる
2016/01/18
今日は、年中組さんに造形の先生がお越しになりました。テーマは「紙飛行機」です。どんな指導になるのか、子ども達も教諭も、私も興味津々。いやー、楽しかったです。
まず、予め鳥瞰図のような絵本の読み聞かせを担任に頼んであったのですね。それをめくりながら、話が始まります。「今日は、みんなが紙飛行機に乗って、空を飛んでいるような絵を描きましょう」とストーリー提示から始まりました。そして紙飛行機の折り方を示す折紙の大きいこと!何でも100円ショップで見つけたとのことで、あんなに大きいのは私も初めて見ました。
紙飛行機が折れると、いよいよ背景に取りかかります。最初の問いかけは「空を飛んでいると、風を感じます。どんな風かな?何が近くにあるかな?」というものでしたが、要するに「それって、どんな色かしら?」に繋がっていく質問なのです。匂いをテコに、「どんな色でも良いんだよ」というメッセージでした。
次の言葉掛けが私には面白かった。「では、その色のクレパスを持ってみて。」そう、持つだけ。まだ塗らないのです。その選択の時にも一工夫が。クレパスは幼稚園のものなのですが、全部半分に折ってあって、それを二人で使うのです。すると、自ずから相手の選択も見ることになります。「何色にする?」なんて相談の声も聞こえました。そこで笑顔も見られました。
さて描き方なのですが、ここにも一工夫。「クレパスを寝かせて、上からつまんで、広くすうっと描いてごらんなさい」と例示してくれました。巻紙が外してあるので、そのような使い方ができるのです。普段のクレヨンでは出せない描き方で、これが気に入って画面全体を塗った子もいました。
次に紙飛行機の貼り付け。置きたい場所を決めたら、そこに糊を塗ります。紙飛行機側に塗るのではなく、画面の構図を考えてから糊を付ける。この辺りも、きっと理由があることと思います。
さらにもう一手間かけて完成となるのですが、流石に「今まで見たことがない」作品に仕上がりました。線で形作るだけでなく、空間が表現されているなと思ったのは、私の贔屓目かも知れませんが。
そうして、みんなの作品を一つずつ「どこを飛んでいるのかな?どんな所かな?」と発表する機会を作ってくれました。絵とは多分、見て貰うことで完結するものです。その場をきちんと確保してくださったのでした。
ということでツラツラと書いてきましたが、作品についてはどうぞ直接ご覧下さい。じき張り出されると思います。
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