学校法人明照学園
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2015/12/08

ブッダガヤ大塔。ここの菩提樹の葉は、私の宝物です。

ブッダガヤ大塔。ここの菩提樹の葉は、私の宝物です。


 今日の記事は、お得ですよ〜(いきなり俗物的)。

 さて今日8日は「成道会」。お釈迦様がお悟りを開いた日のお祝いです。仏教行事はどんなトピックで話すのかいつも迷うのですが、今日は「四門出遊」と「正しく・明るく・仲良く」でお話しました。その後DVDを見たのですが、実は「大人向けにもたいへん意義深い」シーンがありました。
 成道の前、お釈迦様は7日間の瞑想を行うのですが、その際には悪魔(マーラ)がやってきて、いろいろと妨害をするのです。で、それらを退けて、お覚りを開いたと。
 オドロオドロしさはあるのですが、今まではあまり気に留めていませんでした。しかし今日たまたま気づいたのですが、お釈迦様の対応がやっぱ凄かった。
 最初はマーラが色々語りかけます。「学んで悟ったって、どうせ死んじゃうのだから同じだ」とか「若い時期は限りがあるから、今のうちにできることをすべきだ」とか「そんな不健康じゃ身体に悪いぞ」とか。しかし、お釈迦様はそれらに一切反応しなかった。それによって、悪魔を退けてしまったのです!ココです大人が学ぶところ。

 実は、もっとまとまった話があるのです。「お釈迦様と悪口男」。私もうろ覚えなのですが、こんな話です。

あるとき、お釈迦様を妬んだ男が、”さんざん悪口をいって、奴の人気を落としてやれ。ひどい言葉を浴びせれば、奴もぼろを出すに違いない。”と、お釈迦様のところへ来て、さんざん悪口を並べ立てた。しかし、お釈迦様は言い返すどころか、全く意に介さなかった。
 男は、しばらく一方的に悪口を言い続け、疲れたのか、暫く後、へたり込んでしまった。全く反応がないので、何だか虚しくなってしまったのだ。
 その様子を見て、お釈迦様は尋ねた。「もし他の人に贈り物をしようとして、相手が受け取ってくれなかったら、その贈り物は誰の物になるのかな?」
 それを聞いた男は、「当たり前だろう、受け取らなかったら、それは贈ろうとした者のものだろう」と答えました。
 ここで決めぜりふです。「そうだよ。今、あなたは私のことをひどくののしった。でも、私はそのののしりを少しも受け取らなかった。だから、あなたが言ったことはすべて、あなたが受け取ることになるんだよ」

 受け取らない。反応しない。これ、行動分析学では「弱化」と言います。相手の悪口を減らしたいときの対応です。

 たしか、出典は『変わりたいあなたへの33のものがたり』ていう感じの本でした。

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