お花探し 続編
2015/06/30
一度に答えは2つまで
というものです。こういう細かい所というのは、なかなか難しいものです。しかし、昨日の振り返りで「列の進みが遅く、子どもが探したり歩く時間が短くなってしまっている」という話が出ました。その原因を考えたところ、この「一度の順番で、何個も答える」という辺りを見直そうということになったのです。
これも何度も行う中で、色々と試行錯誤してきた経緯があります。最初期は「1回1カ所」でした。しかし人数が増えてきて、順番待ちが長くなると、「一度に何カ所も答える」という傾向が出てきました。長く待ったのだから、たくさん答えたい。その気持ちは分かります。しかし今度は、そのために「列の進みが遅くなり、余計に待ちが長くなる」という状況に至っていたのです。
1人の子どもの視点に立てば、一度にたくさん答えることで、「トータル早く終わらせる」ことには繋がると思いますし、それを望んでいるのも理解はできます。しかし、昨日も書きましたが「見る目を育てる」「コミュニケーションを取る」という目標に照らせば、「一度に沢山答える」のはあまり良策ではないと思うのです。繰り返しグルグル見ていく、なるべく自分の言葉で、はっきり答える。そのために今日は「一度に2カ所まで」という制限を設けました。
今日はもちろん「みんな知ってる!全部言いたい!」という子もいたのですが、「一回につき2カ所ね。もっとあるなら、もう一度並んでね」と冷酷に告げ、後ろに廻ってもらいました。もちろん、一つずつをありありと思い浮かべ、そのイメージを改めて言葉にしている(できる)子もいるとは思います。でもそれは、きっと全員ではありません。前の子の言っているのと、そっくりそのまま繰り返す子もいます。「自分の言葉で・確実に」、それは時間の掛かることではありますが、「ハンコをもらうこと」よりも幼稚園として大切にしたいことなのです。
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