手放して味わう
2015/05/26
今日はPTA連合会の講演会に来ています。講師はピアニストさんなのですが、子どもにも教えていらっしゃる事から、子どもの成長と音楽を絡めてのお話です。なんでも、東大生はピアノをはじめとした音楽の習い事の経験者が多いという統計もあるそうで、高校時代ブラスバンドであった私としては、見逃せません(私が行ったのは東京◯◯大学なのですが…)。
さて自分の中学・高校時代を思い出すと、確かに身近に音楽がありました。ラジカセやコンポ、丁度CDというものが初めて世の中に出て、必死でお金を貯めてYAMAHAのプレーヤーを買ったのを覚えています。音楽は教養の一つとも思いますが、ただぼうっと聴きまくっていた曲たちが、今でも「おお、久し振りに聴いた」の根っこになっていると思います。レンタルCDというのも盛んでした。
さて翻って今の環境をかんがみるに、幼稚園児でも「ようつべ」つまりyoutubeを見ているという話を聞きます。そう、「見る」…厳密に言えば視聴(視て聴く)しているのです。
これはきっと、私の高校時代とは異なる「音楽への触れ方」だと思います。昔はどれだけ目を見開いても、見えるのは黒いコンポだけ。見ることは諦めて…聴くことに没入していたような気がします。よく「五感で味わう」と言いますが、逆にチャンネルを閉じると、残りが敏感になったりしますよね。「目を閉じると壁時計の秒針の音が聞こえる(職員室)」とか。
ラジオに対しては選局することしかできず、レコードもカセットテープも、かけ始めたら基本的に最後まで聴く。今は「違った・つまんないや」で次をクリックしてしまうのですから、結構な違いです。もしかしたら、「話を最後まで聞けない」子どもとYoutubeは繋がっているのかも知れませんよ!
…大人もね。
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