絶対的関心
2015/04/14
今日も雨降り。なかなか外で思いっきり走れません。雨の中、登園してくれたみんな、どうもありがとう。送って下さった親御さん方、ご苦労様でした。ありがとうございます。
さて子ども達の様子を見ようと思って年少組のお部屋へ行きました。すると…たくさんの視線を感じます。子ども達がこっちをチラチラ見ているのです。これは、子ども達が初期の興奮というか混乱から落ち着いてきて、好奇心を発揮してきた現れのようです。先生がお話していても、何となく園長先生が気になっちゃう…そんな時期を迎えたようです。
とすれば、長居はできません。きっぱりと挨拶して、済んだら視線を担任に返し、出席人数を把握したら退散です。メインとなっている場を邪魔しないで、かつ(何とかして)好印象を残しながら部屋を出て行くというわけです。
しかし年長さんは流石に違います。チラッと見てすぐ視線が戻ります。そして写真は、「名前読み」をしているところです。
子どもが絶対関心を示すものはいくつかあるのですが、「名前」というのは明らかにその一つと言えます。1人ずつオリジナルに持っているものでもあります。それを、声に出す→耳で聞くのみならず、字でも表現し、見て認識し、声に出す、呼ぶということを行っています。簡単に言えば「読む」ということなのですけれど。
名前に込められた親の願いは、字に現れると私は考えています。一つずつの字の持つ意味もそうですし、見た感じ(柔らかい・かっちりしている・凜々しい・安定している…)、音の感じも「名付け」の時には影響しているのではないかと思います。かくいう私も、長女の名付けの時には相当力が入っていたことを思い出します。その「名前に込めた思い」を伝えるには、音だけでなく字を使うのがが相応しいと思って、名前読みを行っているのです。
そして、名前読みで見られる特徴があります。それは「字ひとつひとつを独立して捉える」傾向が見られることです。子どもは名前を全体として読んでいるので、ぱっと見「これはドラえもん」というレベルで判別しているのだと思います、最初は。しかし見慣れるにつれ、だんだん気づくのです。「この字は、あの子と同じだ!」と。そうして、読み方はいろいろあることを知り、同じ字を共有している人に何となく共感を覚えたり、さらに偏(共通パーツ)に気づいていったりします。
これらは、いずれも「よく見る・興味を持って見る」ことで為されていくことです。だから名前という「関心を持ちやすい題材」が適当なのです。「子どもは何に関心を持つのか?」を知っていることは、子どもとコミュニケーションを取り、活動を豊かにしてゆくにあたり、とても大切なことなのです。
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明照幼稚園
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