靴の写真など…
2015/01/26
今日もお御堂参り。続けて行けているようで、実はやはり回数が少なくなるのが3学期です。それなりに広いお寺の本堂なのですが、園児全員が入ると、結構な密度です。そしてそれは、玄関も同じ。あれだけの面積(+靴箱+外のすのこ)で、全員の靴が並んでいるのですから、なかなか壮観です。もちろん、すのこから3列目、ということもあり得ます(学年にもよりますが)。そうなるともう、「きちんと並べる」以外に対処法は無いのだろうと思います。そして、その条件で行くからこそ、身につくものがあると思います。
「履き物を揃えると心がそろう」とも言います。「脱いだものを揃えると…心が揃う」ハテ?心が揃うって、どういうことでしょうか?
これは、道元禅師(曹洞宗)の言葉でした。
どうも、「揃う」というのは「整う」というニュアンスがあるようです。一応辞書でひくと、「整然と並ぶ」「一つにまとまる」「あるべき物が集まる(資料が揃う、など)」が載っています。つまり、「あるべき所に落ち着く」という感じでしょうか。物を並べるという行為によって、心が落ち着く。安定する。そんな事を言っているようです。
自分が使っていた物、身につけていた物。体から離れたときに、その物をどう扱うか。その一瞬の心の動き、心の余裕が大切なのだろうと思います。
なお、くだんの言葉はまだ先があります。
だれかが乱していたらだまってそろえておいてあげよう。
そうすれば世界中の人の心もそろうでしょう。
親として教育者として、「黙って揃える」ことの大変さ(揃えよと言うべきなのか?)を見ながらも、「これが世界中の人の心が、あるべきようになる道なのかも」と思うと、それは祈りに通じるような気さえします。
追記
改めてよく見たら、この言葉(詩)は道元禅師の「脚下照顧」にヒントを得たお坊さんの作だそうです。長野県円福寺の藤本幸邦和尚という方の手によるものと。大変失礼いたしました。
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