この写真、何をしているところでしょうか？ヒントは、「この季節＝冬」です。
　そうです、年長さんたちが朝、縄跳びをしているところです。乗馬ではありません。
　この時期になると、例年多くの子ども達がなわとびカードを持って出て、園庭で跳んでいます。もちろん全員ではありませんが、かなりの人数が（男子は少なめです。これも例年のこと）。数年前から「なわとび検定カード」があって、先生の審査をうけて段が上がっていくのです。
　運動のいいところは、ある程度までは努力や練習量にほぼ比例して、結果が出てくるところです。もちろん、どこまでもリニア（liner,直線的）に結果が出るわけではありません。停滞期があったりジャンプしたりもします。でも、そんな積み重ねを可視化してくれるのが、このカードです。
　カードにシールを貼ってもらうことは、「客観視された」とも言えるでしょう。「私３段になったよ！」「僕も３段！」と、お互いの関係を計る目安にもなっているようです。そして「認定された」ということは、「独りよがりではない」という事でもあります。「私ができたこと、先生も認めてくれたよ！」と、第三者へ伝えることも、説得力が増します。
　自分の努力として、気持ちとしてがんばっている。それは尊いことで、誰もが侵すことはできません。そして同時に、客観的に示せるもの、「これだけできたよ」をまた持っている。
　声の大きい人の意見が通るのが世の中ではありますが、最終的に大切なのは、やはり「実際の力」であると思います。明確な結果が出ないうちは努力＝現在形をじっくり見てあげて、結果が出てきたら形（まとまり）として誉める。両方の視点をもって、子ども達の変化を見守りたいと思います。