今日から、年少組の体操が始まりました。何せ６０名近くの子達が動くのですから、ごっちゃごちゃ混乱したり・ばらばらに動いていたのでは物事が進みません。走ったり跳んだりしながらも、周りの子達を見ながら、広い視野を持って動くことを目指します。
　例えばマットを一周して戻って座る時も、指定席が表示されている訳ではありません。走りますから勢いもあります。そんな状況で「ちょうどいい」場所に戻るのは、かなり頭を使うことなのだと思います。
　それでも、「忍者になって、マットの山をひとっ飛び！」と先生が言えば、とたんにワクワクして挑戦したくなります。「前の子が終わったらスタート」というのも難しいのですが、「マットの山を越える」という運動を通して、色んな要素を学んでいるのだと思います。そうです。「①立って、前の子を見ている　②前の子が終わったのを見届ける　③走る　④飛びつく　⑤よじ登る　⑥飛び降りる　⑦戻る　⑧座る」というようにざっと見ただけでも８つのステップがある訳です。最初と最後の方、普通に言うならば「準備と片付け」にあたる部分も、一緒に学んで欲しいのです。
　もちろん、子ども達から見ればシンプルに「あの山を飛び越える！」という運動ですが、大人から見ると「クラスの一員として、みんなで運動する中で、跳び箱を越える」という行動であると見ることができます。
　もっと、やってみたいなぁ！　次は何をするんだろう？　楽しみだなぁ！そう思うところで終えるのも、また先生達の技だなぁと思いました。