今日は、月に一度お越しになる体操の先生に授業していただきました。それぞれの学年で成長がくっきりと見えて嬉しい限りですが、その中でも年長さんの「おんぶ」では感動しました。
　背筋は、子どもを抱き上げたり老いた父母を介護する時にも使われる大切な筋肉ですが、今時は中学生でも、それらに充分な背筋がついていない場合があると言われます。もちろん「重い物を担いだりした経験」の多寡によるものです。現代、子どもが重い荷物を持つ機会は確かに殆どないのですが、幼稚園では「同じ位の体格の子」をおんぶしたり、抱っこしたりという経験を積んでいるのです。
しかし、育つのは背筋ばかりではありません。「お友達は大切。だから落とさない、走らない、慌てない」。そんな気持ちも一緒に育ちます。それは、表情を見れば分かります。2人組の運動の中で、お友達をおんぶしている子の真剣さを見て下さい。また、「乗るよ」「降ろすよ」というコミュニケーションも一緒に育ちます。コミュニケーションを取ることが、安全に直結しています。しっかり相手に聞こえなければいけません。
そうそう、今ヤッホーのルール作りを先生方と進めています。危ない所は明らかにあるので、それをどう避けるか考えるのですが、基本姿勢として「声を掛ける」事で避けられるものは、なるべくその方向で行こうと思っています。「コミュニケーションを取ることで安全を図る」という場面をくり返し体験することで、是非そういう態度を身に付けて欲しいと願っています。