いつかは、僕の手で
2013/12/14
今日はお餅つき。前日の強風(秒速7m!)からうって変わって、穏やかな小春日和になりました。私はずっと臼の近くにいたのですが、日が当たってぽっかぽか。杵を振るお父さん達の額には、汗がにじんでいました。
どの子も朝から「楽しみ!!!」といった表情で登園し、「お米、いい匂いだね」「何味のもち食べる?」「お相撲、絶対勝つぞ」と期待度たかく会話していました。お相撲さんが搗いてくれたり、お父さんがついてくれたり。年長さんは味付けの現場なども見学させてもらって、「お餅つきというイベント」の全てを味わったと思います。そうそう、お相撲さんが保育室に来てくれた時は、みんな大歓声でしたね。外にいても、「あ、今○○組へ行ったな」というのがハッキリ分かるほど盛り上がっていました。
それにしても…相当大勢の子ども達が、いろんな場所を見たり食べたり経験するのを、よくぞスムーズに運営して下さるものです。職員は子どもの引率が主な仕事になりますから、事実上「それ以外の全部」は保護者の方が担って下さっているのです。もちろん代々のマニュアルはありますが、年々精度があがり、それでいて「楽しかったです!」と終われるのは、本当に至難の業だと思います。ギッチギチにしすぎると、楽しさがスポイルされますから。全体の目的を確実に達成する。しかも、お互いが気持ち良く。「楽(らく)をするのが、必ずしも楽しさには繋がらない。力を合わせて、きちんきちんとやり遂げていくことが大切。そこに楽しさはある。」という価値観を、体現して下さっていると思いました。明照幼稚園卒の保護者さん方が、小学校でも保護者として活躍される事が多い…というのも頷ける話です。
夜になって、先生方の日誌を読みながら思いました。「子ども達、本当に楽しかったんだなぁ。いろんなポイントに楽しさが埋まっているんだなぁ。」そして、「いつか、この原風景を持った子たちが大人になって、町会のイベントがあったら、”昔やりましたよ!楽しかったです。よかったら手伝いますよ!”とでも言ってくれたらいいなぁ」という願いが浮かんできました。お誕生日会の歌・運動会での親子競技・遠足。どのイベントも、結局は同じかも知れません。「大人達の動いている姿を間近で見る。五感で体験する」ことで、自分達の将来像を描いていく。そして、そんな姿を見せてくれた大人達を好きになり、尊敬する。「お餅を食べ、お相撲さんと遊ぶ」に止まらない意義が、ここにあると思うのです。
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明照幼稚園
住所:
東京都文京区小石川4-12-8
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