例え話をたくさん
2013/12/09
丁度12月号の幼稚園だよりで書いていたのですが、言葉の「本当の意味」っていうのは、1人1人持っているイメージの連想ゲーム・(最大)公約数なのだろうな、と思います。成道会に出てくる「おさとり」とは何か?一言で答えよ、というのは難しい問題です。しかし、お坊さんでなくとも突き当たる問題=「愛」とは何か?一言で答えよ、というのと、本質的に同じ難しさなのだろうと思います。
実際に目に見えない・具体的ではない物事を「抽象的」といい、「なかま。共通する属性・事柄・内容…」と説明されますが、「ズバリこれ!」でないだけに、具体的な物やストーリーをたくさんあげる中で、「ああ、それだったら…こういうことか」と間接的に思い当たる。それが精々、私達が「分かった(他と区別できた)」と言っていることではないでしょうか。だから、具体例を沢山知っている方が「自分なりの=自分の経験に引きつけた=解釈」ができるようになるのだろう、年を重ねてからの知恵とはそういうものなのだろうと思います。
禅宗で言う「悟後の修行」というのも、似たようなものではないでしょうか。いったん師匠から認められ、その後にアップデートしていく。研ぎ澄まして、追究し続ける。それが「あるべき姿」なのでありましょう。
幼稚園の先生も同じです。ベテランになり、一旦「子どもとは・教育とは」を掴む時がきます。しかし、その後アップデートされていきます。以下同文…。
振り返って、如何でしょうか。成道会では「正しく・明るく・仲良く」とお話しましたが、どれだけ豊かに=肉付けして・具体的に=語れるか。もちろん、相手に通じる・知っている分野で。無駄に長生きしていない、というのはこのためにあるような気すら、してきます。
因みに、お釈迦様が最初に説教した相手は…鹿とされています。「シカト…そっぽ向かれたでしょ?」という突っ込みはなしで。
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