入ってきた瞬間に
2013/12/06
今日は体操参観です。先ほど、年長さんの回が始まりました。2学期も末になり、来年度の事もほぼ(あと1校、残っていますね!)決まってきたというところで、子ども達が改めて「幼稚園生活を満喫できる」最後の時期になりつつあります。思い出しますね、我が娘が年長だった頃を。懐かしいです、今は6年生の息子が、この時期醸していた雰囲気を。
さて、私と大年先生の挨拶が済んで、子ども達が入ってきました…走って。その姿に、私は既視感を覚えました。それだけで感動です。
これは…運動会の最後を飾った、あの盆踊りと同じだ。
もちろん服装も違います。場所も違います。見ている方も違います。何もかも違っていて…でも、子ども達の意気込みは、きっと同じなのです。これから始まる時間の意味を、知っているからでしょう。
最初の「3周全力走」は、全力であるが故、そして、あの場所で走るのですから、当然ぶつかったりします。それを避ける努力はいいのですが、目的ではない。不思議なことに、「全力で走っている」子たちは、ぶつかっても殆ど気にしません。「あっ」とか「わっ」とかは思うでしょう。けれど、いつまでもそこに止まりません。「そんな事!」と切り捨て、目指す方向へ進んでいきます。大人達から見ると、きっと「逞しさ」と呼べるものを、こどもたちは既に持っているのです。それを育て、発揮する機会を作る。環境を作る。こういった「価値を示す」ことは、その一つだと思います。
50分の間には、いろんな事があるでしょう。転ぶかも知れない。ぶつかるかも。上がれないかも。落としちゃうかも。痛いかも。恥ずかしいかも。怒られるかも。笑われるかも…。永遠に続く不安を切り捨てるために、「ひとまず縋(すが)る価値観」を定めておくことは、とても大切だと思います。「笑われるかも知れないけれど、全力でやったんだから、いいんだ!」。これ、人生の色んな場面に出てきますよね。
もちろん、「とりあえず」で進んでいくことも多くあります。全部の行動に、いちいち「この目的は、この原点は…」と構える必要はありません。けれど、迷ったとき・ここ一番では大切な事だと思います。
今日の参観での出来事が、子ども達の成長に繋がりますように。そして、家庭の食卓を楽しく過ごすきっかけになりますように。
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