ではあるのだが。会うは別れの始め
2013/07/19
終業式の後、今日でお辞めになる先生のお別れ会がありました。年度末の、卒園式に続いてではありませんので、単独で「お別れ会」です。
その話の途中、司会の先生が言葉を詰まらせました。年少さんの中には「どうして泣いているの。」という子もいたのですが、大きい子達はきっと察したのでしょう、心配そうに先生の顔を見ていました。ああ、知っているんだな、世の中には「別れ」ということがあり、それが意味することを。その様子を見て、私は二人の先生の気持ちに寄り添う子ども達の成長を見ました。
今、社会では感情を表に出す(交渉とかコンサートとかで、戦略的に演出するのは別として)機会は殆どなく、また「みっともない」と取られかねない時代です。そうではあるけれど、二人の先生が想いを子ども達に見せた、それは「指導」という意図を越えた、「子育ち・自らの育ち」の姿だと思います。手前味噌ではありますが、先生として、の前に人間として素晴らしい人たちだと思います。
もしかすると、「自分もいつか、こうして去っていくのか」と思った子・思った先生もいたかも知れません。「会うは別れの始め」。それは知っているけれど、こういう感情なんだ。言葉に実体が宿ったというのか、気づいたのではないかと思います。何て素晴らしい。何て悲しい。何てリアル。「幼稚園で人生を学ぶ」とは、まさしくこういうシーンを言うのでしょう。
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