吹き出しを付ける
2013/01/25
先日の教諭研修会であったお話です。講師の先生は「虫の目・鳥の目」という譬えを使って話していらっしゃいましたが、子どもを見る時には「共感の目」と「客観の目」、両方が要りますよというお話だったと理解しました。
このうち「虫の目」は「ごくごく近くで、丸のまま一緒に感じる・受け取る」見方。「子どもの写真をとって、ぴったりのセリフを付ける」感覚とおっしゃっていました。子どもですから語彙は十分でないかも知れません。けれど、何かをしている姿は、子どもの内面を現しています。そこにセリフ=言葉による共感、を付けられるようになりましょう、という事です。
一方は、もっと引いた、客観的な見方。「それは、このような流れの中(発達の段階)にあるんだな」とか「集団の中で、このような位置・作用でいるんだな」という見方です。
それを聞いていて、思いました。「大切なのは、例えば”演奏できた・間違えた”という客観的な見方なのか、それとも”やりきった!”・”悔しいな”という感情なのか?」 もちろん同時に訪れていることも多いと思いますが、そして、時によって重点を変えて良いのだと思いますが、「子どもにとっての満足感を見る」ことは、少なくとも忘れてはならないのだということです。
思い出すのは体操参観です。一つの技に挑戦し、終わる。「お母さん、見ててくれた?」と保護者の方を見ます。そこでニッコリ応えてあげることが大切なのだということです。「子どもが、できたか・できないか・クラスや学年の中でどの程度なのか?」それはもちろん無視するものではありません。しかし、お母さんは測定しに来るというよりも、応援し励ましに来て下さっているのが主だろうと思います。それを存分に発揮していただきたいと思います。
時には「我が子の不甲斐なさ」を見てしまうこともあるかも知れません。しかし、そこに目を背けず「では、どうするか」を一緒になって考え、励ましていく。「お母さんが付いていてくれる」という記憶は、きっと子どもの将来を支えてくれると思うのです。
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