天狗のかくれみの
2012/06/25
先週はお休みでしたが、お御堂参りも慣れてきたようで嬉しく思います。もうすっかり正座に慣れ、お祈りの時間は誰もいないかのような、しーんとした時間が流れています。
さて今日は彦一さんのお話。実はお酒が好きなんですね、彼。ちょろまかした隠れ蓑で無銭飲食。二重に褒められた話ではないのですが、最後がいいです。「水をぶっかけられ、灰が落ちてしまいました。たちまち彦一さんの体が現れて、みんなは大層怒りました。”ごめんなさーい”彦一さんは素っ裸のまま、走って逃げていきました」で終わるのですが、「すっぱだか」はともかくとして、「最後に謝る」姿が現代には意味深いのかな、と感じたりします。入ってはいけない場所で見つかって、「ごめんなさーい」と言えば済むのに言えない子。他人のせいにする子。そんな子が増えてきた気がします。小さな謝罪、小さな感謝ができない子は、実は「きちんと謝る・感謝する」もできないのではないかと思います。5分間を独りで遊べない子が、10分間遊べる訳はないのです。日々それらの言葉の力を経験していないのでは、イザという時にだって使えないでしょう?
ひるがえって、大人達もその傾向があるのかも知れません。小さい所で謝れば、大きくなる前に片付くことも多いはずです。そのような法則を「生き抜く智恵」というのではないでしょうか。
物語の価値は、時代によって異なるのかも知れません。現代における「隠れ蓑」は、「バレる」ことに意味があるのかも知れませんね。
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