今日は月曜日。お御堂での子ども達の姿は、本当に惚れ惚れします。気持ちの動きが、そのまま子ども達の身体に表れているようです。さて今日は「吉四六ばなし」から、「星を落とす」を選んでみました。この時期、夜空を見あげるとかなりの星が見えますから。お話はこうです。吉「俺が今晩、星を箒でたたき落とすから、みんな集まってくれよ。落ちたら拾ってみろよ。星というのは、本当は金でできているんだよ」。村人達は半信半疑ですが、集まってきます。そこで吉四六さん、屋根の上に上がり、箒で空を突きます。そのうち、サアッと星が流れます。「それ、取れたぞ、みんな走れ！」と吉四六さんは怒鳴り、みんなを走らせたということです。　最後の「そら！走れ！俺が落としたからみんな取りに行け！」がオチなのですが、どうも子ども達には急転直下すぎたようで、「ぽかーん」という感じでした。「それって、流れ星でしょ…」という、まったく正しい反応をしてくれた子も。…　落語もそうですが、こういうオチのある話は、なかなか難しい。聞いて思わずニヤリとする子がいるかな…と思ったのですが、もっと状況説明を入れた方がよかったかと、反省しました。「機転を利かす」には思考の飛躍が必要です。そのための「雑多な経験の蓄積」を心がけていかねば、と思いました。