学校法人明照学園
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目と手の働き

目と手の働き

2011/10/02

先日、卒園アルバムを見ていて、ふと思いだしたことがあります。それは、私自身の小学校の卒業アルバムです。もちろん幼稚園から大学まで、何冊か持っているのですが、何故か当時から非常に残る言葉が、「先生からのはなむけ」として書かれているのです。「目は遠くを見、手足は近きところで働け」。細かいところは多分違いもあるでしょうが、概ねこういう言葉です。体には、目もあり手足もあり、両方働きは違います。そして、それらがそれぞれの働きを全うすることによって、私たちは生きています(基本的に)。目だけが遠くを見て、「ああしたい、こうしたい」と言っても言葉しか動きません。一方、手足がバタバタしているだけでは、いつまでも迷うほかありません。そして、かなり色んな場面で、この「2つの視点を持つこと」は有効なのだろうと思います。子育てにしてもそうです。日々の世話という視点と、「子育てのゴール」という視点を、両方持たねばならないのでしょう。「ゴール」といえるのは「自立すること」なのでしょうが、それに至る経路は全員がそれぞれ、異なるのだろうと思います。もちろんある程度似通ったものにはなるのでしょうが、本質的には個別です。まさに「自立」というゴールにたどり着くまで、親(個別)の保護や援助が必要なのだろうと思います。

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