節分、
2010/02/05
今日は、幼稚園で節分の行事をしました。園内に潜んでいた鬼が各保育室に現れて、暴れたり大騒ぎしたのです。子ども達も先生も突然のことで驚きましたが、「鬼はー外!」のかけ声と共に豆を撒き始めました。すると!鬼は嫌がって逃げて行ってしまいました。
節分は2月3日。昔はこの日が「一年の最後の日」でした。4日は「立春」といって、その日から「春」が始まるのです。 一年の最後の日(大晦日)というのは、世の中の様々な歪みが最大限に集まる日、と考えられていました。ちりも積もれば山となるで、「うまく行かない」少しずつの事が溜まってしまい、悪影響を及ぼす。その象徴の「魔」として鬼が想定されていたのです。 それを打開するのが「豆まき」という事ですね。一般に広まったのは室町時代だそうですが、日本でも恐らく1000年以上続く行事と言えるでしょう。
ところで、鬼の姿と言えば、角と虎のパンツですね。これは、「鬼門=鬼が人間界に入ってくる入り口」が東北にあり、その「東北」を12支で表現すると「丑寅」、つまり「牛と虎」に当たるからだそうです。まるで連想ゲーム。昔の人は色んな表現や喩えを持っていたのですね。 喩えと言えばもう一つ。「豆=魔滅」なんだそうです。殆ど言葉遊びですが、「音や言葉に力が宿る」ことを思えば、豆の音で鬼が逃げていくのも、何となく分かる感じがします。
思えば、「祭り」の多くは「溜まってきたゆがみを一掃する」という意味合いを持っているような気がします。特に本人が身体を動かす系にはそれを感じます。生きている限り塵が溜まっていくように、世の中は少しずつ歪んでいるのでしょう。時にスカッと解消する「ハレの日」「ハレ舞台」があるのは、人間が生きていく上での智恵なのだろうと思います。
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明照幼稚園
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