卒園おめでとうございます。
2026/03/27
卒園式で子ども達に話したことを、ここに採録し補足します。
卒園の日を迎え、私たちはあらためて、子どもたちの確かな成長を感じています。
入園した頃には小さかった背中が、今では自分の思いを言葉にし、友だちを思いやり、次の一歩へ進もうとする頼もしい姿へと育ちました。
卒園式では、子どもたちが「大きくなったら」という夢を、それぞれの言葉で語ってくれました。はっきりと夢を話した子もいました。まだ考え中だと話した子もいました。
けれど私たちは、そのどちらも大切に受けとめています。
夢を語れることも、自分はまだ考えている途中だと伝えられることも、どちらもその子自身が今の自分に向き合えている証だからです。
子どもたちは、もう、自分の思いを自分の言葉で表せるところまで育っています。
そのことを、私たちは何よりうれしく思っています。
同じ園で育っても、咲く花は一人ひとり違います
卒園式で園長が子どもたちに伝えた言葉を、ここにあらためて記します。
みんなは「大きくなったら」という夢を見て語りました。
考え中、という人も、それを自分の言葉で言うことができました。
幼稚園での毎日は、草にとっての水のようなものです。
みんなが同じ所で同じ水をもらっても、そこに咲く花は一つひとつ違います。
それは、とても不思議で、とても素晴らしいことです。
幼稚園では、「何になるか」だけを求めてきたのではありません。
私たちは、「どんな道を歩んでほしいか」を伝えてきました。
それは、明るく、正しく、仲良くの道です。
これからみんなは、それぞれの道を歩いていきます。
けれど、「どんな道がよい道か」は、幼稚園で過ごした日々と変わりません。
みんなはもう、その道がどんな道かを知っています。
これからも、明るく、正しく、仲良くの道を、歩んでください。
私たちは、子どもたちを同じ形に育てようとしてきたのではありません。
同じ経験を重ねながらも、一人ひとりが違う感じ方をし、違う憧れを抱き、違う花を咲かせていくことを大切にしてきました。できることの早さが同じでなくてもいい。好きなことが同じでなくてもいい。夢が、今すぐ言葉になっていなくてもいい。
大切なのは、その子がその子らしく育っていくことです。
私たちは、その育ちを信じ、支え、待つことを大事にしてきました。
私たちが伝えてきたのは、「何になるか」より「どう歩むか」です
園での毎日の中で、私たちは子どもたちに繰り返し伝えてきました。それは、「将来、何になるか」だけが大切なのではない、ということです。
もちろん、夢を持つことは素敵です。憧れに向かって進もうとする気持ちは、子どもたちの力になります。
けれど、どんな仕事に就くか、どんな肩書きを持つかよりも前に、私たちが大切にしてきたものがあります。
それが、明るく、正しく、仲良くという歩み方です。
明るく――自分の心をひらき、前を向いて生きること。
正しく――よいことをよいとし、いけないことをきちんと知ること。
仲良く――自分だけでなく、周りの人も大切にして生きること。
私たちは、行事の中で、遊びの中で、友だちとの関わりの中で、そのことを子どもたちに手渡してきました。
うまくできた日だけでなく、ぶつかった日も、泣いた日も、悔しかった日も、子どもたちはその都度、人と生きるための大切な力を身につけてきました。
卒園は終わりではありません。ここから先、それぞれの場所で、その子らしい毎日が始まっていきます。だからこそ私たちは、子どもたちが新しい環境に進んだあとも、心の中にこの園で培ったものを持ち続けてくれることを願っています。
これから入園するご家庭へ、私たちの園が大切にしていること
この記事を読んでくださっているのは、卒園児の保護者の皆さまだけではないかもしれません。
これから入園を考えてくださっているご家庭にも、私たちがどのような思いで日々の保育を行っているかを、まっすぐにお伝えしたいと思います。私たちは、子どもたちを「何かに仕上げる」場所でありたいとは考えていません。子どもたち一人ひとりがもともと持っている力に寄り添い、その子自身の育ちが自然に伸びていくよう支える場所でありたいと考えています。
園での生活は、すぐに目に見える結果だけを求めるものではありません。
友だちと笑い合ったこと。思うようにいかずに悔し涙を流したこと。先生に励まされて、もう一度やってみたこと。小さな「できた」を積み重ねたこと。
そうした一日一日が、子どもの心に水のようにしみ込み、その子らしい花を咲かせていきます。
私たちは、その育ちの力を信じています。
だからこそ、急がせすぎず、比べすぎず、けれど大切なことは丁寧に伝えながら、子どもたちと向き合っています。
この園で過ごす時間が、子どもたちにとって安心できる土台となり、保護者の皆さまにとっても「ここで育ってよかった」と思える日々になるよう、これからも歩んでまいります。
卒園するみなさんへ
卒園するみなさん。
みなさんは、もう、どんな道を歩くのがよい道かを知っています。
明るく、正しく、仲良く。
その道は、幼稚園にいる間だけのものではありません。
小学校へ行っても、その先へ進んでも、ずっと大切にしてほしい道です。
これから、うれしい日もあれば、思うようにいかない日もあります。
それでも、自分らしく前を向き、まっすぐに、周りの人を大切にしながら歩いていってください。
私たちは、みなさんがここで育んだ力を信じています。
そして、それぞれの場所で、自分らしい花を咲かせていくことを、心から楽しみにしています。
卒園おめでとうございます。
私たちは、これからもずっと、みなさんを応援しています。
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明照幼稚園
住所:
東京都文京区小石川4-12-8
電話番号① :
03-3815-0166
電話番号② :
03-3811-1306
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