今年度最後のお誕生日会を開くことができました。これで全員の子が、それぞれお祝いしてもらったわけで、園長としては一安心です。

　その中で、「お誕生日の”おめでとう”っていうのは、他と違うなぁ」と（今更ながら）感じたので、今日はそんなことを話させてもらいました。要するに「誰にでも等しく、条件をつけられることなく祝福される」ということなのですが、子ども達に直接言うには抽象的すぎて、比較の中でしか言えないなぁ…と悩みながらの話しでした。

おめでとうって言う言葉は色んな時に使われるけれど、お誕生日会のそれは特別だなって思います。普段だったら「何々ができて、おめでとう」「何々という結果がでて、おめでとう」という「どっちになるか不確定…からのおめでとう」であって、「そうじゃない結果になる可能性」があるわけです。それが、お誕生日についてはかなり安心して「おめでとう」ができる。言ってみれば「努力しなくても、何かができなくても、何かに失敗したとしても」おめでとうという言葉が交わされる。そんな特別なおめでとうだと思うんです。

園長のお話をあとで再構成してみた

　こんな話しをするのは、自分なりに裏があるのです。「丸のまま相手を受け入れて肯定する」言葉があるからです。

あなたは言いました　「努力だけは決して裏切らない」　嘘でしょ　努力しなくても　あなただけは俺を裏切らない

MOROHA あなたから渡詩

　…努力について言っているのかと思ったら、家族について語っているのでした。甘えと見ることもできなくはありませんが、こういう信頼を子どもから寄せられたら、親として嬉しいような気がします。