大人の方でも「子どもの頃は、砂で遊んだな」という思い出を持っている方は多いのではないかと思います。砂場はもちろん、体育の時間に校庭で砂いじりをして先生に怒られた…というのは、かなり共通の経験ではないでしょうか。そして、現代の子ども達も、砂で遊ぶのがとても好きなようです。

　今日は、園庭で「泥だんご作り」をしている子たち（＋先生）や、テーブルでパーティごっこをしている子たちを見かけました。同じ素材でも、遊ぶ主体によって違う道具になる。違うものになる。粘土にも似て（年度も砂の一種ですね）自在で多彩な遊び方をさせてくれますね。子どもの発想や自由さにマッチした教材とも言えるでしょう。

　泥だんご作りでは、乾いた砂・白砂をかけて固める工程があります。今日の子たち、うってつけの白い砂を見つけました。まるで鉱山を掘り当てたよう。ところがそれは、年長さんがリレーをしようと引いた白線だったのです！気づいた年長さんが「あっ！」と詰め寄ろうとしたようですが、相手の様子をみて「これはね、僕たちが…」と諭している姿があったそうです。「同じ歳で対等な相手と、年下の（しかも女の）子には言い方を変えていたのをみて、ああ思いやりが育っているなと感じました」とは先生の振り返りです。

　自分とは差のある子と一緒の場所で過ごしている。幼稚園ならではの社会性が育っている姿でした。