今日も『花さき山』です。お御堂参りの構成は、①仏様は、みんなを見ていますよ　②季節の移り変わり　③お祈り　④お話　⑤振り返り　⑥お祈り　⑦終わり　となっています。この中で、毎回変わっていくのは②と④ですが、その他のパートは毎回ほぼ同じルーチンとなっています。
　その①では大概、次のように話します。「仏様は、いつもみんなのことを見守っていますよ。みんなが楽しく仲良く遊べていれば、いいなぁってニコニコ喜んでくださいます。でも嘘をついたり意地悪をしたり喧嘩ばかりしていると、あんな事しなくたっていいのにと残念に思うのです。」
　こういった「ありがたい話」は、コマーシャルのような即効性はないのです。そうではなく「薄皮を重ねていくように」と喩えられる「繰り返して、降り積もって、いつしか実感するもの」です。
　今日もまた、同じように『花さき山』を読み、同じように「幼稚園に花さき山があったら」という話をしました。そうしたら、ある年少組の男の子が「喧嘩すると、ガックリしちゃうよね」と言ったのです！
　思わず「その通りだよ！仏様もガッカリするし、お花もガックリしちゃうんだ」と相槌をうちました。そう何度も聞いたはずないのに分かってくれている。これはきっとご家庭でも同じような話を聞き、クラスやいろんな場所で同じような話を聞いて来たからだろうと思います。正しく先ほどの「降り積もった」のだろうと思います。園長とても嬉しく、記録に残す次第です。