幼稚園では、時期に応じて、また子どもの状態なども見ながら、いろんな「キャンペーン」をすることがあります。「外で遊ぼうキャンペーン」とか「脱いだ靴を揃えよう」「１日一度は鉄棒に触れよう」とか。今日見ていた年中組では、「本を読もう」キャンペーンを実施中のようでした。
　通常、お弁当を食べ終わると（個人差があります）、ある程度までは自分で本を読み、まとまってくると先生が読み聞かせをして、その時間調整をもって「ごちそうさま」をして外で遊ぶ…という感じの流れがあります。しかし、今はコロナ対応ということで、机の間も広くなり密集もできず声もあまり出さない…という環境変化を余儀なくされ、「お弁当が早く終わったら、各々好きな本を読む」となっているようです。男子が並んでシリーズの本を読んでいる姿は、何だか可愛らしく見えたりもしました。
　園長は、「本をたくさん読んでもらった子は、言葉遣いで分かる」ような気がしています。全体的に丁寧で、落ち着いた言葉遣いです。一方テレビとかネットとかの、「宣伝と競争に晒されている言葉」に多く…言葉数自体、本を読むよりも多く…接している子は、それだけ過剰な言い方・大袈裟な言い方が多くなっているような気がします
（インスタグラムご参照）。
　話とか言葉というのは、「意味＆言い方」が「因＆縁」であって、しかも「言い方が９割」ですが、どんなに丁寧な言い方をしても「うっせーな」という言葉にはそれなりの”落ち着きのなさ”を感じざるを得ません。根本には、「本を読むという操作」と「番組を見るという操作」の違いから生じているように思うのですが、それは改めてどこかで述べたいと思います。