前日の予報では「降水確率８０％です。基本的に曇りですが、所によって一部雨が降ることもあるでしょう」という、「具体的には分かりません。申し訳ない！」という感じのものでした。夕方になっても「コンピューターで予測しても、毎回ズレが出るようですよ」と、頼りなげな予報のままでした。
　しかし、午後８時には「一日くもり」の予報に変わり、川越に行くことを決定しました。
　…今年はこんな始まりの記事が多いですね。
　春と秋、年度に２回の遠足ですが、「年長さんの秋の遠足」だけは、保護者の方と別になる、特別な回です。雨が降った場合の対応も、予想以上の大漁も、自分で何とかしなければなりません。ですか年長の担任は、相当綿密なシミュレーションをしていたようです。「小雨での決行だとしたら、畑から出てきたときの格好は？まず何をする？」とか。
　しかし、当日は曇り空となり、予定通りに川越での芋掘りを行う事ができました。気温は低かったのですがビーチサンダルで畑に入る姿もあり、頼もしかったです。
　そう、畑に入る前にこんなお話をしました。
「先生は今日、裸足で畑に入ります。土を触るとフカフカで柔らかく、お芋がどこにあるのか、探すこともできるからです。」すかさずM君が、「先生、足が汚れたらどうしたらいいの？」「うん、どうしたらいいかな？」「洗えば良いんだよね」「その通りだね」というやりとりをしてくれました。
　「汚れたら、洗えば良い」。もう何年も前に、あるお母さんから聞いた発言ですけれど、まこと幼稚園の核心を突いていると思います。「汚れたら、どうするのよ！」は思考停止気味かも知れません。ふと立ち止まり、「どんな体験なのか」の意味づけを考える…すると、ものごと結構前向きに捉えられると思います。自分の経験からして。