昨日の園外保育を経て…今日もお池には「なまず探検隊」が来ています。先週のお御堂参りに出てきた「ナマズの孫ではないわいな」、「大きなお池にはナマズがいるんだよ」という園長の話をうけて、ナマズ発見に向けて組織されたのでした。
　ところが、これがなかなか見つかりません。お御堂参りの時にはイラストを見たのですが、やはりデフォルメされているので実物ではピンと来ない。「見つけた！」と言っても「鯉でした…」ということが続きました。
　そこで、男の子の収集熱に火がついたようです。まず誰かが図鑑をコピーしてきました。イラストとは随分違った印象です。また、ナマズにも種類があるので、それを特定しました。「日本なまず」なのです。
　実際、ナマズは慎重で小心者なので、なかなか姿を現しません。園長も、一年に何回見るか…という程度なのです。そして、子どもたちも考えました。

「みんなで一緒に行くと、うるさくて隠れちゃう。分かれて静かに歩こう」
「えさをあげれば出てくるんじゃないか？」
「園長先生が一緒に行けば、出てくるんじゃないか？」
さまざまな仮説が飛び交います。
　そして、昨日の地震を受けて。「本当に、ナマズは地震を予知できるかもって、研究している人がいるんだよ」ということまで仕入れてきた子がいました。これには隊長である先生もびっくり。
…とまぁ、休みを越えても園外保育を越えても冷めないナマズ熱なのですが、「もし見つからなくても、この過程で子どもたちは色々と経験し、学んでいるな」と先生は考えています。静かに観察していると、今まで気にとめなかったものが見えてきた。ナマズにまつわる色んな知識が増え、先生に話してくれた。理由を考え、子どもたちなりに試してみた。まさに小学校でいう「総合的な活動」ではないでしょうか！
　見つかるか。飽きるか。園長はつい「市ヶ谷フィッシュセンター（つりぼり）」で入手してしまおうか…とか邪な考えを浮かべてしまいましたが、隊長の方が教育者として上ですね。