もう本当に、これ以上のタイトルを思いつかないのです、過日はバザー開催、ありがとうございました。
　一学期の中で最も大きく、最も幼稚園らしい行事が、このバザーであると思います。子どもたち・保護者の皆さん・職員のみんなが協力して一つのことを作り上げる。その中から何かしらを得ていく。恐らく４０ウン年前に始まったときから、趣旨が変わってきてはいるとは思うのです、社会状況が相当違うのですから。しかし、「現代のバザー」として、物凄く意味のある行事に育ててきていただいているのを感じます。
　もちろんバザーの最大目的である「幼稚園生活の充実のため」はもちろん、「子どもたちが楽しめる一日を」みんな手作りで行う。それこそ「お金で解決」ではなく、自分たちの手で作り出す。非常に価値のある活動だと思っています。
　例によって教諭達の記録を読んでいると、それがよく分かります。「例年よりお客さんも多いようで、でもマナーがとても良いと感じた。」確かに。この「マナーの良さ」というのは、「お客さん」と「もてなす側」の距離感が近いというか、価値観を共有する者どうしという間柄であることが醸し出していると思います。お互いが気持ちよい一日を目指している、その「他人だけど思いは分かる、思いは同じ」という根底があるから、あのような気持ちよいバザーになるのだと思います。
「卒業生も含め、幼稚園に来ることを本当に楽しみにし、期待している人がとても多いことを、改めて嬉しく感じた。」…そうです、卒園生も堂々とやってきて、懐かしい先生に会ったり、保護者のみなさんに「卒園後の姿」を見せに来てくれるのです。幼稚園が「年に一度、訪れたくなる場所」であるのは、とても光栄なことです。有り難い。

　保護者の方々は、それこそお仕事あり、家事あり、もちろん育児あり、介護などされている方もあります。兄弟関係も様々、ご主人の仕事の予定も様々です。そんな中、幼稚園のバザーのために時間を割き、力を注ぎ、工夫を凝らして下さった。本当にありがとうございます。
　子どもたちの活動についても、「それを通じて何を得るか？それこそを成長と呼ぶ」と考えておりますが、恐らく保護者の皆様にとっても「バザーを通じて、バザーを作り上げることで」得た物事があるのではないかと思います。卒園生がバザーにやってくるのは、それが「楽しい思い出」だからです。願わくば保護者の皆様にとっても「ああ、バザー楽しかったね」と、子育ての一つの思い出にしていただければと思います。

　改めまして、役員の皆様、バザー委員の方々、そして前日・当日と心を一つにして作り上げて下さった保護者の皆様、本当にありがとうございました。