それぞれの成長
2016/06/14
こんなタイトル、何だか大袈裟、あるいは陳腐なのですが、今日も先生方の記録を読んでいたら、嬉しい記述がたくさんありました。その一部を改変しつつ紹介します。
「今日ははじき絵をしました。昨日は濃いめにクレヨンで描いたので、絵の具をばっちりと弾いたのですが、子ども達は今ひとつピンと来ていないようで、「はじく」事の経験が少ないのかと…」。なるほど。不思議さというのは、自分の持っている常識を裏切られるところにあります。絵の具で描けば一面ほぼ均等に塗れる。それが気持ちいい。…というところに対して、「クレヨンで描いておいたものが水を弾いて出る」、この不思議さは「絵の具を使った描画のスタンダード・常識」を知らねばなりません。来年、さ来年になると、また受け取りが変わってくるだろうな、と思います。
「折紙で苦戦している子どもが、”分かりません”・”教えて下さい”と言えるようになっている。ただ、余り安易に教えたくないので”考えてみて”と返すことがあるが、その”考える”ためには材料となる経験が必要で、一人一人がそれをちゃんと持っているか、改めて思い返してみたい」。”考える”というのは目に見える行動ではなく、「○○を見て」「○○に聞いて」というのは具体的な行動です。その抽象度の違いを意識していないと、「考えてって言ったじゃない!」という不毛な話にもなりかねません。そう言えば昔は、「よく考えろ!」は「黙れ!」と似た感覚の言葉でした…。この「具体的/抽象的」という言葉は、本当にキーワードですね。大学入試辺りまで必修ですね。
「以前、年長さんと一緒に遊んだ時に、隠れん坊でオススメの場所を教えて貰いました。それが嬉しかったのでしょう、早速そこへ隠れる年少さん。一緒に遊ぶ姿はとても微笑ましいものでした。子ども同士で教わることは、とてもすんなり吸収されるようです。見習いたい程です」。お兄さん・お姉さんが教えてくれることは、きっと「必要で・具体的で・気持ちに添った」ものなのでしょうね、だから素直にスッと入る。そこに気づく先生の目も、なかなかですよ。
実は園長、本日は新宿都庁へ出向いて「補助金の申請書類提出」をしておりました。「園長元気で留守がいい…」なのでしょうか…?
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