今日は、富坂警察署にご協力いただき、「防犯・交通安全指導」を行っていただきました。例年は「交通安全指導」が中心だったのですが、今回は「防犯」にも力を入れました。
　具体的には、「○○○○」-子ども達には暗号（合い言葉）を伝えてあります-という放送が入ったら、何か危険なことが起きているから、すぐ先生の所に行きましょう、ということと、不審者対応の実演です。
　放送→理解・対応→集合・お話→解散　というのは地震や火事の避難訓練と同様なのですが、不審者対応の時は先生方の動きが多くなるのです。子どもを守ることはもちろん、連絡したり取り押さえに協力したりと。その一連の動きを「子ども」として参加（部屋の中で寄せ固まる）してから、ホールでの実演となりました。
　事前に先生方と話し合い、警察の方・スクールサポーターの方とも打ち合わせを行って、「舞台での実演にする。その間、年少組はお部屋に戻る」事としました。このあたりの配慮は、いつも塩梅に苦労するのですが、各クラス担任からの意見も取り入れながらデザインしました。
　で、舞台上での実演…不審者役の方が入ってきて、園長と押し問答。合い言葉を叫ぶと、少しして先生方が駆けつけ、その後制服のお巡りさんが駆けつけて納まる。転んだり派手な部分で、テレビっぽい反応も少しありましたが、全体としてはきちんと「合い言葉・その意味」をイメージできたようです。
　さらに「いかのおすし」のＤＶＤ（歌つき）、交通安全のＤＶＤを見て年少・中は解散しました。
　その後は、年長組だけで千川通りの歩行訓練を行いました。有り体に言えば「信号の渡り方」です。その中で女性警察官の方が、「自分の目で見るんだよ」ということを強調していたのが印象的でした。通常は「連れ歩いてもらう」立場ですから。
　そんな訳で、かなり盛り沢山な一日でしたが、おおよそ期待していたことはできたと思います。その原動力は、なにより先生方が、話し合いの中で「それぞれの子どもの状況と思い」に応じた内容を詰めていったからだと思います。園長としては「行事の見直し」のうまくいった例とも言えます。

　見通しの悪い角で一旦止まるとか、きっと年長さんは得意になって教えてくれるのではないでしょうか。