同じ花を見て
2015/06/29
今日から、お花探しゲームが始まりました。通常の年より遅いのですが、天候次第のところもあり、この時期の開催となりました。でも、お陰様で年少さんの参加が多いと感じ、嬉しく思っています。
さてルールは毎度お馴染みなのですが、回数を繰り返してくると、本当に色んな姿や意味が見えてくると思います。今日は先生が4人も出てくれたので、私は途中からカメラを持って、子ども達の様子を写真におさめました。通常ずっと座っているので、実は子ども達の姿は限定的にしか見てこなかったのです。
…いろんな事をしていますね!スクーターに乗りながらの子もいます(どっちかにしましょうね、と言っているのですが)し、友達と連れだって見回っている子、つい池の扉を開けてしまう子、「1人で全部探す!」と張り切ってずんずん歩いて行く子。「ほおずきが分からないから、園長先生教えて。」「ダメです。でも、お友達に聞くのはいいんだよ」というやりとりもありました。ちょうど聞いていた年長のお兄さんが、「僕知ってるよ」と引っ張っていってくれました…。ああ、いろんな姿があるなぁ。
このゲームの主眼は、「見る目を育てる」です。毎日「見ているはず」の幼稚園の庭に、でも「見たことあるような、ないような」という想いを持って出て行くことで、新しく「見えてくる」ものがあるのです。その中には、もちろん「出題されていない花や植物」もあります。蟻の行列に目を留めることもあるでしょう。でも、それでいいのです、それがいいのです。「今まで気づかなかったことに気づいた」ということが、「見る目が育ってゆく」過程であると思います。目的地に向かって一直線の旅もいいでしょう。けれど、ふと何かが目にとまり、吸い寄せられてじっと見つめるのもまた、とても楽しいことです。
もう一つの眼目は、「相手に分かるように伝える(伝えようとする)こと」です。基本的に座っている相手に対して、「ここにあったよ!」を伝える。年少さんで、初めてならば「あっち!」で判子を貰えますが、年長組となると、そうもいきません。彼も何とかして説明しようと、一生懸命言葉を選んでいました。そして先生も、見えない(先にある)花を、彼の言葉と身振りと熱意から、感じ取ろうとしていました。これはゲームという「共通ルール」の下にいる2人だから成り立つことだろうと思います。「今は、この子の説明を聞くとき。次の子は、終わってから」というのが明確だから、先生の側もじっくり聞くことができます。必ず順番が来るから、子どもも待つことができます。
ああ、おもしろい。
さてお詫びと訂正があります。今回問題になっている花の名前を間違え(思い違い)していました。
「ベコニア」ではなく「ベゴニア」です。指摘して下さったお母さん、どうもありがとうございます。明日以降のペーパーでは、訂正してあるものを使います。迂闊でした。
さらに追伸。昨日「ミント」としていた花は、「ヤグルマハッカ」というそうです。そう言えば確かに、花が矢車に似ていますね。怪しいので、今日は外しました。きちんと調べてやらないと。改めてお勉強になりました。
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