年少組と年中組は、小石川植物園へ園外保育に行きました。私は両学年を行ったり来たりだったのですが、それぞれかなり満喫して帰れたようです。写真は、年少組さんが枇杷の木を見つけて、「何か」を拾っているところ。実はイチョウの木が近いので、大抵は銀杏なのですが、子ども達は「ドングリ落ちてた！」と喜んでいたので、取りあえずそのままにして「おっ、見つけたの、良かったね」と微妙に同意しておきました（年中組だったら、「イヤイヤそれは銀杏だよ」と言ったかと思います）。何しろ年少さんの拾い物は面白くて、例年砂利を集めて大切に持って帰る子がいるのが、何とも微笑ましいです。
　「拾う」ということは、恐らく「捕らえる」よりハードルが低く、「集める」という興味もあって、子ども達にはとても適した「遊び」なのだろうと思います。袋一杯に詰め込んで、「先生、結んで下さい〜」「一杯すぎてできません…。どれか減らして下さい」というやり取りで、どれを捨てるか思案している姿も、なかなか可愛らしいものです。
　私は大人ですから、それなりに「おお〜！」と言える物を拾っておきます。今回は、ドングリ・松ぼっくり・そしてムクロジを拾いました。超巨大な松ぼっくりもあるのですが、今回は見つけられませんでした。
　植物園が「運動禁止！」を大々的に打ち出したとき、かなり戸惑いました。「走り回れるところ」としか認識していなかったのです。しかし、それからかなり年月が経ち、「植物の多様性を見よう」という価値に落ち着いてきました。実や葉の特徴、色や堅さ、大きさ。いちいち言葉にはしませんが、「いろんなのがあった！」ことはしっかり理解したのではないかと思います。
　そして特筆すべきは、「子ども達の歩ける距離が延びている！」ということです。恐らく年少さんでも園内で３ｋｍ位は歩いたのではないでしょうか。友達と一緒だから、行く先に何か楽しいことがありそうだから。探検隊なんだから（ストーリーの力）。敢えて理由を探せばそんな所にあるのでしょうけれど、とにかく実態として「歩けます」。どうか、その体力と気持ちの強さを、誉めてあげていただきたいと思います。