今日は丁度、全学年について朝の様子を見ることができました。いまどき「三兄弟が年子」というのは相当珍しい現象と思いますが、幼稚園ではいつでも「３才・４才・５才」を続けて観察できるので、その違いがなかなか面白いです。
　年少さんでは、朝の会が終わって、今日の主活動の説明をしていました。使う道具や材料を、実際に見せながら行っているのが特徴的です。そういえば、このクラスはホワイトボードにいろんなアイコンが貼ってあって、どうやら「朝のお支度」を具体的に示しているようです。身についてゆくにつれ、徐々に減っていったり変化していくのでしょう。
　年中さんは、だいぶお当番活動に慣れてきた感じで、（先生が側にいますし）かなりの部分、自分で進めていけるようになったと感じました。大人数ですが、とても落ち着いた雰囲気です。毎日のルーチンは、テキパキと進めるに限ります。
　年長さんは、お当番ニュースをやっていました。まだひとこと、「○○へ行きました。質問どうぞ」「はいっ」という感じで、定形に則ったものです。その中でも、「そこは、◎◎ランドみたいなところですか？」と、なかなか面白い訊き方も見られました。答えはひとこと、「違います」で、先生がその後の会話を膨らませる促しをしていたのが印象的です。「どんな新幹線で行ったんですか？」「本物の新幹線です」「ありがとうございました」というやりとりは、子どもならではですね。
　「自由に発言して下さい、というのが実は難しい」、というのは大人になって気づくことですが、型というか定形を知っていると、とにかく切り出すことができるようになります。「自己紹介は、このポイントをおさえよう！」とかいう記事、結構ありますよね。話す内容はもちろん自由です。でも会話をキャッチボールに例えるなら、いつも暴投する相手とは、したくなくなりますものね。
　親御さん方も、できたら「会話の形」を意識して話されると、こどもに反映しますから、「話し方で好感を持たれる子」に育っていくと思います。