やりとりの中で
2015/02/19
今日は、年長さんが食育の一環で、「○○作り」をしています。今このブログを書いている多目的室も、オーブンの焼けるにおいがしています。先ほど、小グループに分かれて生地作りをしていたのですが、みんなやりたいものですから、何らかの社会性が発揮されないと、うまく行きません。
最初は「順番ね」だったものが、いつの間にか崩れ、そして改めて自己主張があって、ジャンケンしてみたり誰かが仕切ったり…その時のメンバーによって、様々な「みんなで」が展開しています。共通の目的はあるものの、どう進めるかは各々の考えがあります。でも感心するのは、無理やりぶんどって独り占めする子がいないということです。「自分がやる!」と思っても、最終的には「みんなで」を理解しているのだと思います。
年少さんの頃は、とにかく自己主張。自己主張をしなければやっていけない生活に入ったのですから当たり前といえばそうなのですが、それまでの(行き届いた)家庭から、大げさに言えば「荒野に投げ出された」ようなものです。その中で「家とは違うんだ」と徐々に気づいていく。思い通りにならないことも、当然増えます(まぁ、半分以上は叶いませんから)。でも、それを通してこそ「友達」という関係が理解されていくのだろうと思います。お互いが文字通り「生きた教材」。ぶつかり合って、磨きあって、学んでいくのが幼稚園時代です。
ですから、子どもたちは今日、「幼稚園でピザ作ったよ!」と話してくれると思いますが、その過程ではまたしても、社会性の学びをしていたはずです。「ぶつかり合ったりもしたけれど、おいしいピザが食べられたからいいや」。その拘りのなさ、前向きさは眩しいほどです。材料を小分けにして、「一人一枚ずつ」を作ることもできます。しかし「グループで一枚を作る」というところにも、幼稚園としての狙いがあるのです。
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明照幼稚園
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