今日は年度２回目の避難訓練。火事の想定です。実際園内には火の元がないので、もし本当にあるとしたら放火…ガクブルですが、避難という行動は幼稚園にいる時以外にも起こりうるので、確実に基本を伝えようと考えて行っています。
　先月のときは泣き声も上がりましたが、今回は至って落ち着いていた感じが印象的です。地震とちがって火事は「すぐに」が優先されます。地震は揺れが収まってから行動しますが、火事は待ったなしです（ゆえに第１回は地震、第２回が火事なのです）。
　そして、煙の怖さについて中心的にお話しました。火事の煙は３呼吸すると命に関わると言われています。そのためにハンカチなどで顔を覆うのですが、見てみると「口だけ」の子も何人かいました。「煙を吸わないためには、口だけでなく鼻も隠そうね」とポイントを伝え、先生の話を聞いて冷静に行動できたことを誉め、解散となりました。
　避難訓練ごとに書いていることですが、どうぞこれをきっかけに、「家庭での防災・避難」について、具体的に想定準備していただきたいと思います。非常食の賞味期限とか量とか。ふとした時に「今、地震が来たらどうするかな？」と何となくシュミレーションしておくだけでも、備えのひとつになると思いますよ。子どもの命が大人の判断で左右されることがあるのですから。
　そう言えばもう一点。これも何度か書いていますが「真剣さ」が大事だと思っています。きちんと神経をとがらせ、普段の「優しい先生」の表情は横に置いて、まさに臨戦態勢で臨みます。この子達は一生のうち、ほぼ確実に「関東大震災」を経験することになるのですから。

改めて、海難事故で亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。