何だか園長っぽく、四字熟語でタイトルしてみました。先日のお誕生日会を見ていて思い出した言葉です。
　子ども達にとっても年度初めてなら、お母さんはじめ保護者の皆さんにとっても、年度初めてのお誕生日会です。どんな風に進むのか、何時までかかるのか、何をすべきなのか、全く分からないまま参加した方もいらっしゃったのではないかと思います。
　まず最初、子ども達と挨拶するのですが、いつもの文言に加え、保護者の皆様とも挨拶をします。この時点で早くもビデオを構えている方もいらっしゃるのですが、子ども達も後ろを向いて挨拶するのです。保護者の方も立って頂くのが恒例です。
　しかしこれ、実は年長のお母さん方が全体をリードしてくださっています。前に立っている訳ではありませんが、きちんと周りの方々にサインを送って下さいます。「知らないからできない。知らないから不安」という事柄は、知ってさえいれば苦になるものではありません。年長のお母さん方がサッと立ち上がり、それを見た周りの方々も、「ああ、そうするんだな」と理解し、立って挨拶して下さいました。ちなみに、何故立っていただくのか？その扱いをすることで、「家族の中の親と子」ではなく、「幼稚園の子…発表者とお客様」であると示すためだと思います。
　歌のプレゼントでは、昨年度も書いたと思うのですが「一緒に歌うのは、お母さん達が一足先におしまい」。そう、３度目にして最後になってしまうのです。司会のお母さんの言葉にも熱がこもります。まさに、あの時、あの舞台でしか伝えられない…一期一会のメッセージを、子ども達に送って下さいました。
　お母さん方も、３年間一緒に歌ってきた仲間でありましょう。声を合わせることで、力を合わせること・一緒に生きていくこと・その楽しさ…歌詞以上にたくさんの事を伝えて下さったと思います。
　そして、これもまた、「明照幼稚園で３年目になるお母さん達って、こんな姿なんだ」と示して下さったと思います。年長の子ども達が小さな子のお世話をしてあげるように、年長のお母さん方が背中で見せる「親としての成長した姿」は、きっと明照幼稚園の文化の一翼を担っていると思います。