ふと通りかかると、今日は年少さんがたくさん、グローブジャングルに登っていました。動きが重い（渋い）ので、子ども達が「回して〜」とリクエストしているのは知っているのですが、最近やっていなかったな…と思い、近づきました。
　すでに担任の先生が回してくれています。グローブジャングルを回すと視界が狭くなるので、先生が同時に園庭に出ている時でないと、やってあげられないのです。そこで、私も加勢することにしました。押してみると、流石にけっこうな重さです。でも、子ども達は声をあげて喜んでくれました。カイヨワの「遊びの分類」によれば、これはイリンクスといって、まぁ「クラクラする」ことを楽しむものです。説明すれば「全身での感覚を重視する」ということでしょうか。ジェットコースター・スキー・高い高い、等がこれにあたります。
　揺さぶられっ子症候群の話が出て以来、この手の遊びに対して消極的な空気が生まれていると思いますが、これは程度問題でしょう。「やりすぎ」てはいけませんが、「やらない」のも不自然です。「お父さんの力強さを示す」ためではなく「クラクラする」楽しさを味わえばいいのですよ！
　生活の主導権が万事女性寄りになるに伴い、この手のダイナミックな遊びを生業とする父親の地位は、そうでなくとも低下気味の筈です。「上手なやり方」を知り、子どもを楽しませてくれるお父さんになって欲しいものです。「高い高い、しないでね！」ではなく、「お父さんの高い高い、楽しいね！」を目指しましょう。