頼りになるのは
2013/01/29
もう夜遅くて、子ども達はみんな寝ている時間と思うのですけれど、先生方の記録している日誌を読んで、ぜひ書きたいと思った事があります。
年長組は、お遊戯会で楽隊をします。曲数は少ないのですが、完成度は毎年とても高く、子ども達の「やりきった!」という表情がいつも印象的です。今日はハンドベルの練習をしたそうです。
ーだいぶ曲を覚えられたようなので、今までは一音ごとに固まって並んでいた(同じ音を何人かで担当します)のを、当日の並び方にバラしたら、自信を持って演奏できない部分が出てきた。周りの環境は、やっぱり子どもに大きく作用すると思ったー。
その通りだと思います。今までは自分と同じ音の子がすぐ周りにいて、何かと心強かった。けれど、これからはバラバラ。何とも不安な感じ…。合奏でなくとも、この不安はきっと感じると思います。ベルだからそれが出やすかったという事でしょう。
けれど、この「頼りになるのは自分だけ」という状況が、子どもを強くしてくれると思うのです。卒園して、もちろん同じ小学校へ通う子たちも多いけれど、今までの「クラス」とは明らかに違う集団の中に入る訳です。ほんの一瞬かも知れないけれど、これを覚悟する経験はとても貴重だと思います。
思えばこのセリフ。娘の小学校運動会を見に行って、6年生の演技の前説でも使われていました。「一生懸命練習してきました。でも、頼りになるのは自分だけ。自分を信じて、精一杯の演技をします」という感じだったと思います。
これは重要な課題です。お釈迦様の最後の教えも「自灯明・法灯明」と呼ばれる、「自らを拠り所としなさい」なのですから。
時間にすれば5分もありません。間違えたって、誰も批判しないし、曲は流れていくでしょう。拍手もいただけるでしょう。しかし、子ども達はこの覚悟を持って、舞台に上がっていると思います。どうぞ一瞬も見逃さず、ご覧下さい。
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