講演会(言葉遊びについて)
2012/06/19
今日、印象的だったお話の1つが「言葉遊び」でした。NHK「にほんごであそぼ」で、かなり復権している感もありますが、子ども達は大好きですね、何の道具も必要なくて、すぐに始めてすぐ終わり、誰にもできて、勿論楽しい。「走れない子は何が悪いって、リズムが悪いんですよ」という話もありましたが、バランスの良さ、テンポの良さも、こういった遊びで培われるのだろうと思います。付け足し言葉もしりとりも、早口言葉も擬態語も。みんな子どもが好きな遊びです。◎今、小学生男子は「面白い子」が人気なのだそうです。きっと頭の回転も速いのでしょうが、こういったライトな遊びをたくさん知っている事も、人気の要素だろうと思います。◎しかし、私が心配するのは冗談を言いにくい雰囲気が何となく漂っている事です。私の出身「東京学芸大学」は、「東大よりも芸があり、芸大よりも学がある」と(半ば自嘲しながら)言っていたものですが、「今は受けないだろうね、。バカ言わないで下さいって、真顔で言われるよきっと」だそうです(寂しい)。◎子ども達は、言葉を覚えていく過程でいろいろ失敗します。基本戦略が「試行錯誤」なのだから当たり前です。聞き間違えをダジャレのネタにしたり、同音異義語をクイズにしたり。そんな「お試し」をする中で、言葉の使い方やセンスを学んでいるのだろうと思います。◎私も、年賀状で「今年も夜路死苦」と書いて、母親に直されました。でも冗談自体やダジャレは、よく聞いてくれました。「正解」はもちろん正しい答えです。しかし、「それ以外は無価値」ではありません。人生はテストではなく、むしろ「その見方があったか!」が楽しさでもあります。◎多分、子ども達はこれからも、試行錯誤しながら様々な学びをするでしょう。ストップする事は厳選して断固として止め、それ以外はイメージの膨らむ大きさと、遊び心を持って受け止めてあげて欲しいとおもいます。
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